今、日本の建築業界は大きな憂いを抱えています。
その憂いとは1981年に建築基準法が変わり
旧耐震基準から新耐震基準に大きく変更された
ことです。
(大地震に対して建物の耐震性が重要視
されました)
その為に旧耐震基準の建物は様々な規制がかかり
不動産業界や金融業界からの
担保価値が下がり流通資産という財産的観念からは
取り残されてしまいました。
今後は修繕積立金で
今までのように大規模修繕工事を10年ごとに行うよりも新耐震基準に
適応した耐震工事を先に施さなければなりません。
実際に私たちは柱・耐震壁・梁など重要構造物の塗装を剥がせばヒビだらけに
なっている建物を数多く見てきています。
そのままでは下地のコンクリートや鉄筋などが脆弱の為に
建物強度に大きく悪影響を与えます。
建物の下地部分が悪ければいくら化粧を施しても
何もなりません。
今後の大筋の考え方は耐震工事完成後に大規模修繕工事を行うのが
私は正であると考えます。(よほどの場合を除いて)